夢つむぎ体験記

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帯のアップサイクル:帯の魅力を文化遺産の世界に閉じ込めておくのはもったいない

投稿日:2019年5月22日 更新日:

帯のこと、知っているようであまり知らない。

タンスに眠る帯、あなたも、ちょっと困ってませんか?

私は、見てみぬふりをしているんです。

 

もう使わないし、誰も欲しがらないけど、処分の決心はつきません。

高価だし、思い出もあるし、それに、きれいで手がこんでてス・ゴ・イ。

時々ながめて、ウットリため息混じりに撫でたりして、結局またしまいこんで、の繰り返しで何年もたってしましました。

 

 

子供のころはお正月には振袖で、妹や近所の友達と集ってました。

昭和20年代後半から30年代前半くらい、かな?

みんな、なんだかきらびやかな布を襟元や袖口や裾からひらひらさせて、何がどうなっているのかも分からず複雑な美に埋もれていた感じでした。

 

母の世代は若いころは和服で生活していたこともあって、着物や帯には詳しかったですよね。

でも、人形のように着せられていただけの私たちは、着物のことは何も知りませんでした。

 

そして、大きくなるにつれ、年に一度さえ着物を着る機会は無くなっていったのです。

やがて、成人式と友人の結婚式くらい、ということは、現代の若い人とあまり変わりませんね。

 

最近の若い人は、卒業式にハイカラさんスタイルの和服だったりしますが、これはむしろ、現代の卒業式ファッションですね。

まあ、伝統って、いつの時代も、こんな風に時代のアレンジがあって変形しながら受け継がれていくのでしょう。

 

和装の決め手は帯

着物に帯はつきもの、というと、なんだか帯は着物の付属品のように聞こえませんか?

 

これは大間違い!

 

和装には和装の TPO があって、それを格と言ったりしますが、この格を決定するのは帯なんです。

 

さて、上の写真の帯は、どういう種類で、どういう時に結ぶか、分かりますか?

 

帯には種類とふさわしい場面がある

実は、私も最近までは曖昧でした💦

 

何せ、友達の結婚式とかは、両手を広げて突っ立って、母に着せてもらっていましたから。

どの着物でどの帯がいいか、TPO に応じて、母が選んで着せてくれていました。

これは、半世紀近く昔の写真。

幼馴染の結婚披露宴に、私が締めてもらった「福良雀-ふくらすずめ」という結び方です。

 

ここは米軍基地の中にある住宅ですが、オールドファッションの蓄音機(レコードプレーヤー)が見えますね(笑)

人生の半分くらいは和服で生活していた母の世代は、必要に応じてこんな結び方もできたのですね~!

 

昭和前半生まれの私がこうですから、帯文化の衰退は仕方ないことでしょう。

 

そこで、最初の写真の帯ですが、袋帯という種類で、一番格上の帯です。

幅はだいたい31cm、長さは4m30cm 以上もあります。

お太鼓結びにすると長いので二重になります。

貫禄、出ますよね。

 

金糸銀糸がふんだんに使われているものが最高級で、礼装や正装に使います。

軽い柄のものならカジュアルにしめてもいいんですよ。

 

と言っても、普段和服を着る人はあまり多くないでしょうし、たまにイベントで着ることがあっても、一生のうちに何度かという人がほとんどなのが現状です。

私は友人と着物の会を結成したものの、やはり年に何度かしかチャンスはありません。

 

成人式とか、着物が必要になると貸衣装で済ます人が多いのもうなずけます。

いまや和服は、普段の生活には全く必要がなくて、記念撮影用の小道具として使われているようです。

 

着物も帯も、その他の小物も、すべてが伝統的な技によってつくられています。

その伝統の技は一度失えば取り戻すのは簡単ではありません。

記念撮影用でもなんでも、利用する人が途絶えなければいいでしょう。

 

でも、それだけではとてももったいないです。

なぜかというと、着物にまつわる道具のどれもが、芸術的完成品の側面があるからです。

一つ一つがそれぞれの美を追求した完成品。

 

美の完成品を身に着けるって、すごく贅沢なお洒落だと思いませんか?

そして、見る人は芸術鑑賞

 

帯は、一本の帯という完成品を織り上げている

キレイな絵柄がいっぱいの帯を見て、私は最初、織り地に刺繍をしているのかと思っていたのです((/ω\)

 

違うんですね Σ(゚д゚lll)ガーン

 

初めから、綿密な絵織物の設計図を描いて、織り師はその通りに縦糸と横糸を折りこんでいくという気の遠くなるような作業をしているんです。

あの、キーリパッタン・キンコロ・カンコロ、とか、パンパンシャー、とか、カラコロ・パッタン、とかのリズムを刻む機織りの音をたてて。

 

そして出来上がった時には一本の帯。

まさに、タペストリーです。

それが、しかも、初めから結ばれることを前提に、つまり、壁に掛けたり、額に入れたり、貴重品箱にとっておかれたりするためではなく、着るために織られているのです。

これを贅沢と言わないで何というの? という感じですよね。

つまり、芸術品を日常品として使うという贅沢な文化を手放すのがもったいないと思うのです。

 

そんなわけで、贅沢な伝統文化を再生したいと願って、帯バッグを作っています。

バッグなら使えますからね(^_-)-☆

関連記事⇒麻の帯から夏用バッグ作り

袋帯+100均

帯バッグづくり

帯作りは、帯の分解から始まります。

表地と裏地の間に糸ほどきを入れて表と裏を分けます。

すると、真ん中にしっかりした芯地が入っていて、芯地が動かないように端の折りこんだ部分と芯地が縫いとめてあるので、それもほどきます。

 

恐る恐る芯地をどけると、帯地の裏側には、模様織りの糸がぎっしりと広がっています。

作業の間にこの糸の海が乱れることがないよう、まず、厚手の接着芯で保護します。

 

これを見てしまうと、畏怖の念にかられ、作業が丁寧になりますね・・・

雑に「ま、いいか」なんてすませられなくなって、最近は自分の縫ったところをほどいてやり直すことも増えました。

 

とにかく、作業している一瞬一瞬がとても充実していて、緊張感と高揚感があります。

嬉しいです。

 

立派な芸術品を損なわないよう修復しているキュレーターの気分に近いかもしれません。

 

こんな調子で無心に帯バッグづくりをやっています。

 

調子の悪い時、気分が乗らないときも、すわって帯地を眺め、いろいろ出来上がったバッグを想像したりしているといつのまにか落ち着いて安心している自分が居ます。

帯のもつ不思議な力にわたしが元気をもらっているらしいです。

 

作品はこちらです→ 夢つむぎ工房

ご購入はこちら→ minne 、または → creema(どちらも、国内・海外に対応しています。)

 

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  1. […] どんだけの美だと思ってるかはこちら→帯の魅力は奥が深いので文化遺産の中に閉じ込めておくのはもったいない […]

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