飲み物

紅茶の香りに昭和が漂う

投稿日:2019年2月21日 更新日:

私は、紅茶大好きの昭和の子。

紅茶を贈っていただくと、いつも ”心トキメキ” ます。

 

初めて紅茶を飲んだ時の感動が条件反射のようによみがえるからです。

今回いただいたのは、これです。

 

スリランカの紅茶「ムレスナティ」

別名「紅茶のシャンパン」と呼ばれる極上の茶葉なんです。

 

 

さっそく、左側のウヴァティをいただきます。

箱の裏の説明には、”・・・the UVA District on the Eastern part of the hill country which produces exclusive quality teas during July with the help of nature’s gift of cold dry winds.”(丘陵地帯の東側に位置するウヴァ地域で、7月の冷たく乾いた風をうけて極上の茶葉ができる)とあります。

 

 

 

紅茶の葉は、細かく粒がそろっているのが上等です。

蒸し時間も少なくて、濃いお茶が出ます。

今回のお茶の葉を見てください。

 

紅茶をていねいに入れてみる

1 やかんでお湯を沸かす

水道からやかんに勢いよく水を入れます。

物の本には、空気の泡がたつ勢いがいいとありますので(笑)

 

2 沸騰したら、お湯で、カップとティーサーバーを温める

 

3 ティーサーバーのお湯を捨て、茶葉を1カップ当たりスプーンに中盛り一杯入れ、ボコボコと泡立つぐらいの熱湯を、勢いよくサーバーに注ぎ、蓋をして蒸らす。

中の葉が跳ね上がり、お湯の対流に乗ってジャンプするのを見守る。

茶葉のジャンピングがしっかり起きることが美味しいお茶を出すコツみたいですよ。

 

4 ジャンピングが落ち着いたら、一度中をかき混ぜたり揺らしたりして中の濃度をならす。

私はサーバーの中蓋(パーコレーターの蓋?)をパカパカ押します(笑)

 

5 温めたカップに注ぐ。

最後の一滴が美味しいので残さないでくださいね。

最後の一滴は “Golden Drop” なんです。

味に渋みもあって紅茶らしさがひきたち、養分も一杯です。

 

う~ん、おいしい!

鼻の奥から脳に直行した香りに、たちまち脳内は昭和へジャンプです!

 

紅茶の香りに昭和へ帰郷

昭和30年代。

港町横浜の小高い丘の上の住宅地。

 

小学校一年生の終わりに、多分、お誕生会かなにかで呼ばれたのだと思います。

友人の家に行くと、白壁のお洒落な洋館で、友人の部屋は絨毯にベッドでした。

「うわぁ、おしゃれ~・・・」と言うこともできないほどカルチャーショックを受けて立ちすくんでいましたっけ。

 

私の家はというと、だだっ広く広がった畳敷きの部屋がふすまで仕切られ、畳の上に、私の新しい勉強机や本棚が壁に沿って並べてありました。

奥の壁には床の間と押入れのふすまが並んでいます。

夜になれば、そのふすまから布団を出して、床の間を頭に、並んで休みます。

 

柱では、毎日ネジをまく振り子時計が重い音で時を刻み、ときどき大きな音で「ボーンボーン」と時報を打ちます。

一日24回、真夜中でも「ボーン、ボーン」と、床張りの応接間もある小ぶりの文化住宅を震わせていました。

 

友人の家は、小学校を挟んで10分くらいのところにありましたが、異質なカルチャーに迷い込んだ私には、自分の家からは道もつながっていない彼方へ来てしまったような気がしました。

地に足がつかない気分の初体験だったと思います。

 

何をして遊んだのかは全く覚えていません。

覚えているのは、おやつの紅茶から立ちのぼる暖かいあの香りばかりです。

 

ああ・・・、ハート形の大きなクッキーもありました。

友人がそのハートを勉強机の引き出しの取っ手に乗せて、自分は机の下に潜り込み「ハートブレイクホテル」の ♪ハ~ト ブレーク ホテル~♪ というところばかりを繰り返していました。

友人には大きなお姉さん、お兄さんがあったので、こんな音楽をいつも聞いていたのでしょう。

 

私の家では、プレスリーなど聞いたこともありませんでした。

でも、なんとなく、この子は私にお別れをいっているのだなと感じ、寂しかったです。

 

そしてその子は、いつの間にか転校してしまいましたが、それがいつだったのか、当時も今も知りません。

ひょっとしたら、あの時がお別れ会だったのかもしれません。

私もそれを知っていたからお別れ気分で寂しかったのでしょうか(笑)

 

その後、高学年になってから、やはりお洒落な家に遊びに行って、ミルクティーをご馳走になった時、またまた、お洒落な文化的生活の香りに胸が一杯になったのを覚えています。

 

紅茶との関係がこんな風に始まった私には、紅茶の香りは、いつでも憧れの気分をつれてくるのです。

香り高い紅茶を、丁寧に入れた時はことさらです。

 

香りは脳に直行

人間の五感の中で、嗅覚が一番脳に伝わりやすいそうです。

 

麻酔、アロマセラピーなんかは即効性があるわけですね。

香水や化粧品の香りはそれを売りのポイントにしています。

 

そう言えば、風が季節の香りを運んでくると、思い出がよみがえること、多いですよね。

 

一日の始まり、人との初対面、何かにつけて、私たちの自覚していないところで、ニオイが大きな役割を果たしその後の方向を決めているかもしれませんね。

特別な香りづけよりも、清潔でさわやかな空気を心がけたいものです。

 

香りと記憶と認知症について → 香りと記憶・プルースト現象と認知症

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