私はぬか漬け大好きで、一年中、何かしら漬けています。
今日は冷蔵庫をあさって、キャベツ、白菜、人参、ゴボウ、それに、キュウリを漬けます。
いつもは、なるだけ季節の野菜中心にしているので、キュウリやナスは漬けません。
でも今回、お正月価格で高かったキュウリが急に安くなったのでつい買ってしまいました。
実は、私はむくみやすい上に、いつも何か飲んでいる水分過多ぎみなので、キュウリの排水力は助かります。
準備
野菜は、お湯につけて洗います。
熱めのお湯で野菜洗いはおすすめです。
温度は、あなたの手が芯から暖まってホ~ットするくらい、42度くらいかな。
特に葉物はシャキッとして、葉がツヤツヤ元気が出ますよ!
私がお風呂に入って「あー、温まるぅ・・・」という気分と同じなんでしょうね。
野菜をお湯で洗う記事「野菜や植木にお湯を使おう」はこちらです。
食べる時間に合わせて野菜を切る
葉物、今回はキャベツと白菜ですが、折らずに甕に収まる長さでざく切りします。
キュウリはすぐ昼食に食べたいので、漬かりやすく縦に半分にします。
ゴボウは縦半分に、人参は縦四分の一に切って、中まで漬かるようにします。
根菜は塩をこすり、葉物は塩を軽くふる
葉物にはあまり塩は必要ありません。
ぬかの中には塩水がとけていますからね。
漬ける
ぬかをかき混ぜてから、まず根菜をつける
この時、根菜を甕の一番下に、皮が薄く柔らかいキュウリを根菜より上に漬けます。
次に、葉物を根菜の上に覆いかぶさるように漬ける
漬けるときは、野菜同士が直接触れ合わないよう、たとえ薄くても間にぬかが入るようにします。
最後にぬかが全体を覆うようにして、平らにならす
注意することは4つ
1野菜同士が直接触れ合わない。
塩分やぬかの旨み成分、善玉菌とかが野菜をくるむように。
2上にすっかりぬかをかぶせて、野菜が空気に触れないようにする。
3漬かりやすい物は上に、漬かりにくい物は下につける。
重力の法則で、塩も水分もその他も下へ行くほど濃くなるので、固いものの表面を密におおうためです。
4ぬかの表面をできるだけ平らにならす。
凸凹があると、水や塩が溜まって野菜の漬かり具合が均等にならないからです。
これで、甕の蓋をして、暖房の熱が直接当たらないところに置きます。
食べごろは?
部屋の温度によって食べごろ時間は変わる
暖房で、部屋の温度が18度~20度あるので、葉物とキュウリは3~4時間で食べごろになります。
真夏も、部屋は涼しいので、食べごろ時間は同じくらいですね。
根菜は明日の朝を楽しみにしています。
冬でもぬか漬けおすすめです
ぬか漬けは栄養の宝庫
ぬか漬けの素晴らしさは、一々栄養を数えるよりも、次の言葉がピッタリだと思います。
「ぬか漬けにはほとんどデメリットがありません。」
とはいっても、一応、大雑把に良いところを確認してみましょう。
☆漬けた野菜の栄養を何倍にもする
繊維やビタミンはそのままに、栄養価は5倍以上になると言われています。
☆ぬかの栄養も摂れる
ぬかには玄米の栄養が一杯です。
玄米の栄養と言えば、たんぱく質や食物繊維の他に、ビタミンA、B群、E、カルシウム、リン、亜鉛、鉄分などがります。
ぬか漬けにすると、これらの栄養分が塩水にとけて野菜の中に染み込んでいきます。
☆野菜のぬか漬けで、乳酸菌や酵母菌が発生する
ぬかの乳酸菌は植物性なので、動物性のヨーグルトなどより、環境に強く、いろんな微生物とも共存し、塩分や胃酸にも負けずに腸まで届きます。
菌の発生過程で旨みも出て、疲労回復や糖の代謝を助けるビタミンB1も増えます。
ご飯の糖分を分解してエネルギーに替える力があるのですね。
糖の分解力についても、動物性のものより応用力があって、いろんな種類の糖(ブドウ糖、しょ糖、麦芽糖、・・・etc)に働きかけます。
☆発酵によって酵素も生まれる
酵素というのは、体が働くためのキュー係とも言えて、これがないと体は働けません。
この酵素、48度以上のところでは生きていられないので、ぬか漬けはとても貴重な酵素源です。
ひょっとして、デメリット?
お漬物で心配なのは塩分過多?
他に、味の濃い物ばかり食べて食生活が塩分過多になっている場合には、問題になるかもしれません。
でも、実際にぬか漬けを作っていて、使う塩の量は大したことはありません。
浸透圧で野菜の表面に通り道を開けるのが塩の役目でしょう。
しょっぱいほどの味は良くないかもしれませんね。
ビタミンCがない
ぬかの栄養には、ビタミンCが含まれていません。
もし漬物でビタミンC が採りたかったら、漬ける野菜でビタミンC を補うといいです。
白菜やカブの葉、パプリカ、ピーマン、菜の花、ブロッコリー・・・はおすすめです。
私は、ブロッコリーの茎の部分を漬けています。
ビタミンC は茹でると減るので、生で食べられるぬか漬けはいいですね。
ぬか漬けの効果はどんなところで実感できるか
体にいいことはよく分かったのですが、生活の中でどんな効果が実感できるのでしょうか
1 整腸作用
悪玉菌を減らすので、便秘にも下痢にも効果があります。
食当たりや食中毒にもかかりにくいですよ。
2 美肌効果
腸は第二の脳と言われるところですから、腸が整えられれば全身にいい働きをします。
その中で、分かりやすいのが、美肌効果、肌荒れが改善されます。
それとは別に、私の手、真冬でもあまりハンドクリームがいらないほど、いつもスベスベです(年の割には、ですけどねー苦笑)
ぬかの栄養は、手の皮膚からも吸収されているんですね。
そう言えば、私の祖母は、ぬか袋で洗顔していましたっけ。
3 酵素の働きは全身の機能を高めます。
貧血、冷え症、骨粗鬆症にもいいそうです。
全身の肌荒れを防止し、かゆみや吹き出物も改善されます。
血流がよくなれば、物忘れや疲れやすさなど、エイジング対策にもなるはずですよね。
数えたらきりがありません。
体の働き力を高めるのですから、基本的に、あらゆる不調は改善するハズです。
3時間半くらいで、キュウリとキャベツ、白菜がおいしくなりました。
さっき漬けたお漬物、早速、昼食に添えました。
左の小鉢、左手向こう側がキャベツですね。
最後にご飯と一緒に食べるのが毎度の楽しみです(笑)
色々なサプリを試すより、まず身近なところで伝統の食生活を見直してみるといいのではないでしょうか。
食卓も豊かになるし、ご飯大好きな日本人にはピッタリの薬膳(?)では?
ぬか漬けを作って、食べる。
この毎日の繰り返しにある人生の味わい、なんちゃって💦
幸せはずっとここにあった!! という、青い鳥発見のひと時でした。
なお、夏のぬか漬け体験はこちら→ぬか漬け食べて健康維持