誰でもできる草木染
染まればいいなら、簡単にできます。
真っ白なレース刺繍の木綿地が薄い梅色になりました。
用意するもの
1.布、2.大なべ、3.草木、4.ミョウバン(シルクやウールを染める場合はいらない)
今回は梅の枝で木綿地を染めるので、揃えたのはこれです。
手順
1.枝の処理
2.鍋に水を入れ、処理した枝を煮出す
3.布とミョウバンを鍋に入れて煮る
4.火を止めてそのまま置く
5.布を絞って、色落ちしなくなるまで水洗いする。
6.脱水して陰干しする。
手順1 枝の処理
お鍋の大きさに合わせ、入りそうな分量の枝を選びます。
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枝を細く切って、水分を通りやすくします。
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処理中にピンクの木屑、粉が出るのでそれも一緒に鍋に入れます。
皮を剥ぐといいですが難しかったらあまり無理しなくて大丈夫。
手順2 鍋に水を入れ枝を煮出す
水の量、枝の量は鍋の大きさに合わせ適当です。
試作はいつも適当💦 スミマセン<m(__)m>
枝はしばらく水につけてから火に掛けます。
↓
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液が少なくなったら水を足しながら、濃いワイン色(黒いぐらい)になるまで煮出します。
手順3 ミョウバンと布を煮る
煮出した液の色が濃い赤ワイン色になったら火を止め、枝を取り出します。
(枝はすごいピンク色になっています)
ワイン色の液の中にミョウバンと布を入れます。
ミョウバンも適当です、スミマセン<m(__)m>
きちんとやりたい方はネット検索してくださいね。
布を入れたら火をつけて、蓋をしないで、液がグツグツいう程度の火加減。
←染め始め
鍋が小さく狭いので、時々布をひっくり返し、まんべんなく液に浸します。
←5分後
布の色を見て、濃くしっかり染まるまで弱火でグツグツ。
出来上がると薄くなるので、ここは、しっかり濃くしておくことが大事です。
私は40分以上煮てました。
手順4 火を止めてそのまま置く
布の色が十分濃いと思ったら火を止め、そのまま冷まします。
料理と同じで、冷えながら色が定着していく気がします。
私はこのまま一晩置きますが、灰汁の色合いがいやなら冷めたらすぐ次の作業に移るといいかもしれません。(やったことがないので分かりません)
手順5 布を水で洗う
すっかり冷えた鍋から布を取り出し、手で絞ってから水で洗います。
私は、台所の流しに水をはり、ゆっくり押し洗いを、水替えして3度やりました。
その後、流水ですすぎ、色落ちしないのを見極めます。
手順6 脱水して陰干しする
洗濯機で1分脱水して、陰干しします。
夏の木蔭、3時間ほどでパリパリに乾きました。
この後、残った染色液に、もう一度あの枝を戻して煮出し、二番煎じでもう一枚同じ布を染めてみました。
一染目と二染目では出来上がりの色は大分違いました。
左が一染目、右が二染目です。
やってみて分かったこと
☆ 染めるって、色素の移動
一染目と二染目では、初めから液体の色が違います。
そして、二染したあとでは、液は薄く透明の色になっていました。
これを見て、枝から煮出した色素が布へと移動していることを実感しました。
色落ち防止のミョウバンは色素の移動をさせないよう色素を固めているのでしょうか。
そう言えば、昔はぬか漬けにミョウバンや鉄くぎを入れてナスのあの紺色が変色するのを防止していましたっけ。
急いで鉄分と色素を結合させて、酸化の先手を打っているのでしょうか。
☆ 水と枝の量とか、ミョウバンの量とか、一つの正解があるのではない。
いい加減の言いわけみたいですが、気温、湿度、その時の草木の状態、染める布の質や状態など染色環境がいろいろなので最適の量は決められません。
どのくらいの濃淡にしたいのか、希望もいろいろですからね。
ネットで草木染めの方法を検索しても、いろいろあって混乱するほどでした。
それも納得です。
というわけで、まずは、やってみるしかないようです。
自分の好きな色に行きつくのを楽しみに、試行錯誤を楽しみたいと思います。
梅は花が咲く前の枝がいいと、あちこちに書いてあります。
でも、そんな枝を切る気にはなれません。
やっぱり、花咲くことが梅の人生、じゃなくて、梅生の目的でしょうから。
今回の染色、何も知らない私には大満足でした。
その生地を使って作ったのは、スカートとバッグとピアスの三点セット「森へ行きましょう」です。
ピンクとグリーンの二種類、合計六点ですが、ピアスにはレース刺繍の生地は使えませんでした。