健康

驚異の回復力をゲットする秘訣・患者には二つのタイプがあるらしい。あなたはどちら?

投稿日:2019年4月16日 更新日:

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五重の苦しみを乗り越えた76才

病気と怪我の連続から、驚異の回復を果たしつつある人のお見舞いに行ってきました。

自宅療養になって一か月目です。

 

経過

その人は、生まれつき腎臓が一つしかありませんでした。

その腎臓もダメになり、やがて一日おきの透析生活がはじまります。

 

仕事は自営の弁護士。

透析を受けながら仕事をつづけていましたが、年齢もだいぶいったので、事務員さんを解雇し、奥さんが書類書きをして事務所の後始末。

 

後始末も終わり、事務所を閉めると、気になっていた心臓手術を受け、無事退院。

退院の次の日、さっそく外出して、街歩き。

 

退院二日目、透析に向かう途中で転倒し、目の上を眼鏡のガラスで切り、出血多量のため救急車で入院。

脳の硬膜下に内出血があり、手術。

 

これが昨年(2018年)の9月から10月の出来事です。

 

術後の養生期間は、鼻から栄養補給をしていたので、食事をかむ咀嚼力、呑み込む嚥下力がなくなってしまい、誤嚥性肺炎の心配があるため、咀嚼、嚥下のリハビリがなかなか進みません。

その間、歩行のリハビリはずっと行われていました。

 

2019年に入り、体重の減りも激しくこれ以上栄養剤だけに頼るのは限界ということで、口からの食事は先送りにして胃ろうに踏み切りました。

 

そして、完全な回復はほぼ無理と言われながら、退院しました。

介護度4介護士さんベッド周りの器具奥さんの痰除去の練習などを揃えての自宅療養です。

 

私はベッド脇でごあいさつし、あとは別室で奥さんとお話してから、早めに切り上げるつもりでした。

 

ドアを開けたら

シックなシャツスタイルで迎えてくれたのは、なんと、本人でした!!

 

私は、「わぁ~」、と言った切り、しばし絶句してしまいました。

杖もなしで、背筋をピンと伸ばして立ち、笑顔で、「さあ、どうぞ」と迎え入れてくれます。

 

毎日散歩に行っていて、昨日は駒沢公園を一周したんですって(*_*)

駒沢公園と言えば、1964年の東京オリンピックでは、第二競技場としていろいろな種目に使われた広大な敷地です。

私でも一周は遠慮したいところです。

 

本人によれば、「一周しようと決めたから、したんですが、休み休み行きましたよ。」

紅茶とケーキも一緒にいただき、腰をあげるチャンスがないほど楽しく話が弾みました。

 

驚異的回復の秘訣

この回復は誰にとっても予想を超えた驚異的なものでした。

介護士さんも、退院時の状況から、「二度目の訪問はほぼないだろうと思っていた」と、打ち明けたそうです。

 

私が、「すごい回復力ですね」と言うと、本人はキッパリ、「意志の力です」と断言。

 

治ると決めていましたから。

医者は、同じような症状の患者をたくさん診ています。

専門の病気のことは一番知っています

しかし、私は私自身をずっと見てきました。

私のことは私の方が知っています

病気のこと、殊に、外科的処置は私には分かりませんから、それは任せるしかありません。

こちらがどうこうできることではない。

しかし、それ以外のことは自分でやります。

 

面会謝絶の危機を乗り切りながら、周囲をよく観察していることにも驚きました。

 

患者のタイプが二種類あったそうです。

自己放棄の依存型と、自分のことは自分でやる自立型

 

聞いた話から二つの型の特徴を整理して表にまとめてみます。

考え方 入院中の生活態度 リハビリ 治療・外科的処理 回復期の生活
依存型 自分は助けてもらわなければならない患者だと思っている。 頼ってやってもらう 受け身 受け身 受け身
自立型 病気やケガを自分の問題だと思っている。 自分でやろうとする 積極的 任せて積極的に協力 自分から挑戦する

 

依存型の人は、言われることで一喜一憂し、身の周りのことも全部看護士さんを呼んで頼んだり、付き添いの人にやってもらいます。

自立型の人は、病気やケガは自分の問題で、専門的な処置は任せるが、後は自分でなんとかすることだと思っています。

 

こう聞くと、どちらの型の人が回復力が強いか、分かりますよね。

「病は気から」という言葉がありますが、これは、「気持ちの上で初めから病に負けていては治るものも治らない」と言う意味ではないでしょうか。

また、「病になったら、気持ちを強くすることから始めよう」ということでもあります。

 

気持ちを強く持つ方法

気持ちを強くと分かっていても、なかなか難しいものです。

 

そこで、お見舞いの時に聞いた言葉を、もう一つ紹介します。

 

病気やケガをしてしまったら、もうジタバタしてもしょうがない。

 任せるしかありません。

 

本人の口から聞くと、すごくカッコよかったです。

これは、諦めの境地でもあります。

 

そして同時に、自分の問題として受け止める覚悟。

これは、人生のすべてを、いいこともイヤなことも、自己責任として引き受けるいさぎよさです。

 

あきらめと、自己責任

これがあれば、病気にたいして強い気持ちになれるのではないでしょうか。

これって、病気やケガの時だけじゃなく、仕事でも家庭でも、すべてのことに通じるようですね。

 

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