はじめに:帯はバッグづくりに最適
バッグづくりって、ややこしそう、とか、面倒、とか、難しい、とかって思ってませんか?
ところが、
帯を利用すると簡単で、工作感覚でできちゃうんです。
しかも、帯の利用ならバッグが最高にピッタリ、女性の背中から脇へと、ちょっと飾る位置をズラシただけ(^_-)-☆
これなら、タンスに眠る帯を起こす価値が十分にあるのでは?
ここで、まず、帯とバッグの関係をチェックしてみますね。
帯の特徴はバッグにピッタリ!
1 女性(男性も)が身に着ける物なので軽い=バッグは軽い方がいい。
金襴緞子の帯が重いと言っても、腰につけて動き回れる軽さです。
長さはだいたい4.5mはあるので、それを丸ごと身につけていられるのですからね。
2 一日動き回っても解けないようぎゅーっと締めて、それでも破れないほど丈夫=バッグは丈夫でないと困る。
舞妓さんの着付け、男性が腰を入れて帯を締めていますよね。
芝居をやっていた私も和服の舞台の時は、男性にしっかり帯を締めてもらいました。
3 生地が豪華、上等、一品物
=バッグは人が持ち歩くものなので、ファッションの一部。
・奥ゆかしい輝きを持つシルクがメイン(軽くて丈夫な要因ですね)。
色使いや柄には日本の伝統的な物も多く、とても洗練されています。
自然の風物の図案化された柄は具象と抽象の境を超えています。
・始めから一品物
大きな布を必要なだけカットして使う西洋の布地とはちがい、帯は一本ごとに織りあげられています。
・後ろから見て絵になっている
帯地の絵柄の精密な配置が、動く絵画作品を創り出しています。
また同時に、帯の背中の部分(お太鼓)はバッグの側面に最適の大きさです。
4 幅は30㎝前後=バッグにそのまま使える
バッグも基本は四角なので、型紙もいりません。
脇縫いも利用できるので、普通の布から作る時の準備がかなりスキップできる。
いかがですか?
バッグづくりに帯が便利って、納得していただけましたか。
今日は、帯の中でも伝統的な「袋帯」で、ポケットが3つもあって、ファスナーもついててるショルダーバッグの作り方をご紹介します。
あまり簡単すぎて、ちょっと気が引けるくらいなんですが💦
実はこれ、100均のウレタンバッグと袋帯(本袋)を合体させてて、ショルダーひも用のタグをつけただけ(^_-)-☆
作り方はユーチューブで実演しています
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材料がそろっていれば20分ほどの作業です。
ショルダーひもは市販の革や帯ジメ、スカーフなど日替わりで楽しめます。
帯地+100均バッグは最強コンビ
袋帯というのは、帯の裏と表が輪に、筒状になっています。
その筒をそのままバッグに利用させてもらいます。
さらに、100均バッグを使うことで、難しく面倒なところも省けてしまうので、洋裁が得意じゃなくても出来ちゃいます。
どんなに手抜きができるかというと、
100均バッグのいいところ2つ
1.ファスナーつけがいらない。
2. 裏地がいらない。
ウレタンなのでクッションも効いてて、電子機器でも安心です。
サイズは、大・中・小の3種類
帯幅がだいたい30㎝なので、帯の向きを縦に使う時は中サイズがちょうどです。
ついでながら
帯を横向きに使う時は、バッグ口を帯の脇に合わせると楽です。
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100均大サイズは、小ぶりのノートパソコンやアンドロイドにピッタリ。
ノートパソコン・サーフィスを入れています。
↓ ↓ ↓
作り方 100円のファスナー付きケースが帯で超カンタンにお洒落ポーチに変身
では、お待たせしました<m(__)m>
作り方 (youtubeで紹介中)
Ⅰ 帯地を裁つ
バッグ本体とタグ二個分を裁ちます。
1 帯を横向きに置き、帯をそのまま必要な長さに切ります。
必要な長さ=100均バッグ(中袋になる)の深さ + 外ポケットの深さ x 2
縫い代は要りません。
帯の端は折りこんであるのでそのまま使います。
2 続きにを3㎝幅で切ります。
3㎝の細い輪が切り取れますが、輪を半分に切って、一方だけをタグ用にします。
残りはここでは使いませんが、タグになるのでとっておいて他で使ってください。
Ⅱ 縫う
1.タグをたて四分の一の太さにして開かないよう縫う。
① 縦半分に折る
② 両脇を中へ折りこんで真ん中で合わせる
③ 折りこんだところを縫い止める
④ 長さ15cmを真ん中で切って、7.5㎝のタグが二つできる。
2.バッグ本体を縫う
① 中袋が帯の中に入って、ちょうどいい位置で止まるよう、帯を縫い合わせる
←中袋の深さの位置で帯地を縫い合わせて袋にする。
② ポケット用の部分を半分、
輪の内側へ折りこむ。
中に折りこんだ部分は裏地の役目です。
きれいに折りこんだところ
↓↓
③ 外ポケットに仕切りを縫って、二つのポケットにする。
大きさは自由です。
幅30㎝を二つに分けて仕切りを縫う。
大きなポケットが一でいいなら、仕切りはいりません。
④ 中袋を入れて、口を縫う。
中袋をしっかり帯の袋の中へはめ込みます。
中袋のファスナー口を、袋帯のフチに縫い付けます。
中袋のファスナーの縫い目に重ねて縫います。
手縫いでもいいし、ミシンでも意外に簡単です。
⑤ 外ポケットの口の両脇にタグを輪にして縫い止める。
⑥ 外ポケットを折り上げて、中袋が入っている本体と両脇を縫い合わせる。
手縫いで綴じ合わせます。
この時、タグを縫い付けた側面が内側になるようにする。
出来上がり!!
この作り方から、いろいろバリエーションを楽しんでいただければ嬉しいです。
例えば、ポケットを片側に折り返すのではなく、本体を両側から包むように折り返すと、両側に外ポケットができたり・・・
終わりに:え? 帯がもったいない?
分かります。
もう使うチャンスもなさそうな帯、なかなか処分する決心はつきませんよね。
実は、私もその一人💦
思い出もあるし、高価でもったいないし・・・
で、私は思います。
ムリして処分しなくていい!!
というわけで、自分の帯にはまだハサミは入れられません。
実は、リサイクルショップでお手頃価格で購入した帯で、バッグを作っているんです。
持ち主から処分され、役立てる日を待っている帯を、もう一度輝かせ、女性を飾るという本来の使命を果たしてもらいたいと思っています。
今回ご紹介したショルダーバッグ、あと2個分の帯が残っていますので、
100均ウレタンバッグ付きのお試しセットを2,000円(肩ひもなし、送料込み)でお送りします。
ご希望の場合は「お問い合わせ」ページから♡
一本の帯からは、大小バッグも作れちゃうので、中古帯もおすすめです。
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