柄は山紫水明
着物の生地で仕立てられた帯です。

季節の花々や水の流れ、遠くの山が紫で描かれています。
鳥も飛んでいます。
この柄を見た時思い出した言葉が 山紫水明
日の光に山が紫色にかすみ、水は清らかで明るいという、自然の風景の美しさを表現した四字熟語ですね。
この帯に出会って、思わず見とれてしまいました。
柔らかく気持ちのいい風が吹いていそうです。
こんな風景の中にたたずむことができたら、まるで天国、まさに極楽浄土ではありませんか。
その「山紫水明」の場所が、京都にあるんです!!
山紫水明処
江戸時代の学者・歴史家で、詩人でもある頼山陽の書斎に本人がつけた名前が、「山紫水明処」。
東山が美しく見える庭に、自分で花木を植えた頼山陽は、自分の庭を、山紫水明の場所と名付けたのです。
頼山陽と言えば『日本外史』を書いたこと以外、私は全く知りませんが、自分のいるところにこの名をつけた考え方に心を動かされました。
私は、極楽のような場所なんて未来の別の次元にしかないものと思っていたからです。
ところが、頼山陽は、自分の庭に極楽の美しさを見ています。
庭を眺めて、極楽のような幸せ、満足を感じていたのでしょう。
遠くを探さなくても、未来に先延ばししなくても、美しい景色の中にもう居るんだよ!
と言っているようです。
これは、客観的にどれほど美しいか、とか、不足はないのか、などという問題ではありません。
もっぱら、感じる人の心の持ち方の問題です。
今・ここに居ることの奇蹟とも言える幸運を自覚できれば最高に幸せです。
認知症は現在だけに生きる
大切な人が認知症になりました。
私のことが誰か分からなくても
ここがどこか分からなくても
共に過ごすこの一瞬を、笑って楽しい時にしましょう。
もし私が認知症になったら
子供たちよ、
怒らないで、悲しまないで、
今日初めて出会った人のように
優しく、楽しく、寛大に、接してください。
あなたの大切な思い出を共有できなくても
許してください。
あの時、楽しく共に生きたのだから
それでいいとしてください。
帯バッグ「イマジン」
今を目いっぱい楽しみましょう!のメッセージを託して、山紫水明の帯をバッグにしました。
1500-1024x1003.jpg)
幸せをよそに探すのではなく、今ここで目いっぱい楽しむ生き方って、童話の『青い鳥』でもおなじみです。
そして、ジョン・レノンの「イマジン」にも通じます。
Imagine there’s no heaven
It’s easy if you try
No hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today・・・
だからこのバッグには「イマジン」という名をつけてみました\(^o^)/
creema で販売中です。