ホッと一息のティータイム
疲れた時、元気が出ないとき、「コーヒーブレイクをとろう」「お茶にしよう」「一服しよう」などと言います。
そんな時の三大常連は、コーヒー、紅茶、緑茶ですね。
ホッとしたり、元気ややる気が出たりするのは、どれを飲んでも同じなのでしょうか。
まず、共通の成分をしらべてみます
1 カフェイン
レギュラーコーヒー | インスタントコーヒー | 紅茶 | 緑茶 | |
100ml 中のカフェイン | 60mg | 60mg | 30mg | 20mg |
(全日本コーヒー協会資料)
注:コーヒー豆一粒と、紅茶の葉一枚のカフェイン含有量は紅茶の方が3倍ですが、カップ一杯に使用する豆や葉の量が違ううえ、抽出率も違うので飲む時には表のようになります。
カフェインの効果
ドーパミンを放出させるので、覚せい作用があって、計算力や記憶力があがり、集中力もたかまります。
やる気も起きて、運動能力もたかまります。
交感神経を刺激するので、基礎代謝が高まり体脂肪を燃焼します。
胃酸の分泌も高まり、消化を助けます。
血管も拡張、利尿効果もあります。
活動的になることが第一の目的なら、カフェインの多いコーヒーを飲むのが一番ですね。
飲み過ぎると中毒症状を起こしますので注意が必要ですが、3時間以内に10杯なんて普通は飲みませんよね💦
ついでながら、カフェインの量なら、玉露がダントツに多いです。
100ml 中160mg もあるので、3時間以内に5杯以上飲んではダメです💦
それに、眠れなくなるので、夜は飲まない方がいいです。
2 ポリフェノール
ポリフェノールは、植物が身を守るために作り出す成分で、抗酸化物質です。
酸化=細胞の老化ですから、エイジングケアには頼りになる成分ですね。
赤ワイン | コーヒー | 紅茶 | 緑茶 | |
100g 当たりのポリフェノール | 230mg | 200mg | 96mg | 115mg |
(Nestle 日本 より)
含有量は抽出時間や測り方により、数値にばらつきがあります。
量よりも大事なことは、同じポリフェノールと言っても、内容・成分が8000種類にもわたり、それぞれの食品に含まれるものが違うということです。
★コーヒーポリフェノール
代表はクロロゲン酸。
紫外線対策にはダントツの効果があります。
コーヒー豆は地球で一番紫外線の多い地域に育つので、防衛力が強いのでしょう。
また、コーヒーのポリフェノールは特に体の吸収率が高いので、脳からつま先まで全身のエイジングケアにも最高です。
ガン、動脈硬化、生活習慣病の予防に手軽の利用できますね\(^o^)/
★紅茶ポリフェノール
生のお茶の葉に含まれるカテキン(ポルフェノール)が、発酵過程で複雑な(=強力な)紅茶ポリフェノールに変化するそうです。
紅茶の色は緑から変化した紅茶ポリフェノールの色です。
ポリフェノールの抗酸化作用に加え、紅茶ポリフェノールの注目点は、抗菌力・抗ウィルス力と、虫歯予防です。
O157やインフルエンザウィルスに対する効き目が証明されています。
虫歯は、虫歯菌が歯の表面に付着して酸化し、歯のエナメル質を溶かすことから起こりますが、紅茶ポリフェノールの抗菌力、抗酸化力が止めてくれるのです。
さらに、血糖値の上昇を抑える働きも分かっています。
★緑茶ポリフェノール
中心は8種類のカテキンです。
緑茶の製造中に酸化酵素の働きが抑えられ、ほとんど酸化していないため、あの緑色が保たれています。
カテキンの量は一番茶より二番茶の方が多くなります。
コレステロールの吸収を抑えるので、血中コレステロールが高めの人は、食事時に濃い緑茶を飲むことで改善が見られます。
この時、悪玉コレステロールだけを減らし、善玉コレステロールには影響を与えないというのですから、すごいですね(*_*;
脂肪の吸収も抑えます。
食事時に濃い緑茶を飲むことで、肥満が12週間後から改善したという例があるそうです。
ただし、これは8種類のカテキンの中の一つ「ガレート型」カテキンの力なので、他のカテキンでは効果はありません。
抗酸化作用の一つにガン予防があります。
人口動態統計によると、お茶の産地ではガンによる死亡比率が圧倒的に少ないそうです。
一日に緑茶を10杯以上飲む人は、がんの発症率が標準の4割以上低いという結果もあるそうです(埼玉県立がんセンター調査)
カテキンの抗菌作用で、食中毒菌やピロリ菌、虫歯の増加を抑えるのは紅茶と同様です。
コーヒー、紅茶、緑茶、どれも捨てがたいです。
ここで、緑茶だけの特別な成分を紹介したいと思います。
ビタミンC です。
ビタミンC の効果はこちら⇒健康長寿ネット
緑茶には、ビタミンCが入ってるんですね\(^o^)/
量はともかく、ついでにビタミンCが摂れるなんて嬉しいですね。
ちょっと寄り道して、ビタミンCの話
一応、ビタミンC含有量を調べてみました。
緑茶 | グァバ | 焼きのり | 赤ピーマン | 芽キャベツ | イチゴ | レモン | ジャガイモ | |
100g 中のビタミンC | 260mg | 220mg | 210mg | 170mg | 160mg | 62mg | 50mg | 35mg |
え~っ!
ビタミンCなら、緑茶、ダントツ?!
ちょ、ちょっと待った!!
この表は100gをまるごと摂取した時のビタミンCの量ですが、実は、緑茶の葉を100gは食べられませんよね。
実際に飲むお茶一杯には 6mg のビタミンC です。
このような表をチェックする時の注意点は、実際の摂取量を想像してみることです。
やっぱり生で食べられるイチゴはすごいです\(^o^)/
緑茶10杯 ≈ イチゴ100g ですね(^_-)-☆
中サイズのイチゴを測ってみました。
20g
縦横4cm
このイチゴを5個食べると、緑茶10杯分のビタミンCが摂れるのですね!!
ビタミンCを効率よく摂取するには、意外とジャガイモもいいみたいですよ。
でんぷんがビタミンCを守っているので、分解しないでそのまま私たちの体にとりこめるからです。
結 論
ホッと一息のティータイムには、コヒー、紅茶、緑茶、どれもいいですね。
成分をいろいろ見てきましたが、私たちが飲んでいるものの 90% はお湯だということを思い出しましょう。
成分と言っても、その量はたかが知れています。
その時の気分で、好きなものを味わって、リラックスすることが一番ではないでしょうか。
休憩時間はもちろん、食事の友にも、うまく付き合って余裕の暮しを送りたいものです。